最近本サイトにタッチしていなかったため、5月7日にコメント(こちらの記事のコメント欄)を頂いていたことを先ほど気づきました…。
頂いたコメントは次の通りです。
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【コメント】
初めまして、突然すみません。植物工場に興味がある大学生です。毎回記事を楽しませていただいてます。こちらのブログでは「低コストLED植物工場」がテーマとなっていますが、太陽光利用型と人工光型ではやはり収量には大きな差がでてくるのでしょうか?
また、魚を養殖しその水を使って植物を育てるアクアポニックスというシステムを最近知り、植物工場とも繋がるのではと思っています。もしアクアポニックスについてご意見がありましたら聞かせていただければ幸いです。お忙しい中申し訳ありませんがよろしくお願いします。
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発見が遅れて申し訳ないので、早速コメント欄にて返信しました。
簡単に回答するつもりだったんですが、それなりの量になりました。せっかくなので記事にします。
ちなみに、コンサル契約を頂くと依頼者様のご要望に併せてこのような知見を多数ご提供できます。
【返信】
はじめまして。お返事が遅れてすみません。
ご質問にお答えします。
今回気まぐれで回答させていただきますので、次回以降の回答にはあまり期待しないでいただけると幸いです。
・人工光と太陽光の収量の差について
これは何を基準にするかに依ると思います。
たとえば「面積あたり」で考えると、人工光植物工場ではその気になれば10段でも20段でも垂直方向に拡張して栽培できますから
面積あたり収量の大きさは太陽光の比ではありません。
また、栽培する作物の要求光量と栽培期間によっても収量は大きく異なります。
葉物野菜のように短期間かつ少ない光量で栽培できる作物であれば、太陽光に比べて収量は劣らず、そのうえ1年間に何度も生産できます。
しかし、果菜や根菜のように要求光量が多く、かつ栽培期間が長い作物では収量の差は縮まります。
他にも「電気代あたり」の生産量、「人件費あたり」の生産量など、どの要素を軸に比較するかによってどちらの収量が大きいかは変わってくると思います。
一概には言えませんが、人工光に向いている作物であれば、人工光の収量のほうが有利になることは多いでしょうね。
但し、よほど有利な条件(作物・生産技術・販路・電気代・卸値等)がそろわない限り、人工光の経済性が上回ることはないと思います。
逆に、そのような条件を見つけ出すことができれば、すさまじいチャンスを手にすることになるでしょう。
まだ誰も知らない人工光植物工場の成功条件が何億通りも眠っているかもしれません。
もちろん、それと同時に何千兆、何千京もの失敗パターンもうごめいています。植物工場は一筋縄ではいきません。
・アクアポニクスについて
アクアポニクスの知見は深くないのであまり言える意見はありませんが、コストだけを考えると厳しいのではないかと思います。
養殖は養殖、栽培は栽培に分けて特化したほうが効率がいいことはほぼ疑いないためです。
ただ、アクアポニクス由来の生産物一定以上の付加価値を乗せることができれば
(より即物的な言い方をすると、アクアポニクスによって生産された商品がより高く売れるのであれば)
その限りではないと思います。
さらに、商業生産用途ではなく、趣味やレジャーの領域になると話は全く別になります。
実際、どう考えても採算が取れないようなアクアポニクスのシステムが高額に取引されていたりもします。
これはアクアポニクスに限ったことではありませんが、重要なのは何を求めている人に何を提供するか。
その矛先が変わるだけで、財やサービスの価値は変幻自在に流動するものだと思います。

