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植物工場で新たな超高単価作物を作る

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●リーフレタスは競争激化へ

植物工場はリーフレタスを作るのが最も容易です。しかし、リーフレタスは露地でもハウスでも作れます。

政治的な動きによってTPPはいったん無くなりましたが、国内の水稲農家が関税の影響がごく軽微で反収がより大きくなる野菜生産へ急速かつ大規模に転換している流れは止まりません。

今後、日本の水稲生産が弱体化していく可能性は高いものと予測されます。その一方で輸入野菜よりも強い国産野菜も出てくるでしょう。外食産業で大量の輸入野菜が使われる一方で、旅行者は日本産野菜を求めています。インバウンド需要を考慮した時、外食産業であっても国産野菜を使うメリットが出てきました。また、国産野菜は以前より消費者の需要が高いものであり、国産野菜は外食産業と小売業との取り合いとなることもあるようで、国産野菜の需要が盛り上がりを見せているようです。

以上の流れから察するに、今後ますます露地レタスが増産され、供給が増えていくことでしょう。

植物工場のリーフレタスは露地産品との過酷な競争にさらされます。さらに、植物工場どうしの競争にも巻き込まれます。これからの植物工場では、リーフレタス以外の生産作物を積極的に探していく必要があると思います。

●薬草はどうか?

 植物工場で生産する作物の候補として薬草がよく挙げられます。確かに薬草には高単価なものもあるのですが、薬草の生産販売を行うためには製薬会社の販路が不可欠です。薬草は需要と販路がごく限られており、野菜を売るよりも格段に難易度が上がります。野菜の販売確保で苦戦している企業が多い中、薬草をまともに売れるということは少々考えにくいです。

 もちろん製薬会社が安定供給のために植物工場を用いて自ら薬草生産を行う場合は強みがあるかもしれません。ただ、製薬会社の規模、資金力、マンパワーがあれば、あえて植物工場での国内生産にこだわる意味はなく、海外で適地を選び、露地生産することも何ら難しくありません。

 製薬会社が植物工場を導入して薬草生産を行うメリットとデメリットを冷静に考えたとき、合理的判断によって植物工場ではなく海外生産を選択することになりそうです。

●ハーブ類はどうか?

薬草と並んで候補になるハーブ類はどうでしょうか。バジルやミントなどのハーブ類はキロ数千円と高単価です。しかし、残念ながら需要が限られています。需要が限られているにもかかわらず、高単価であることを狙って露地産品が不規則に供給されます。分母が小さいところへ不規則な供給がなされるため、ハーブ類はボラティリティがとても大きな(=値動きが荒い)作物です。たとえば市場では、前日1パック200円だったのに翌日10円といった異常な値動きもよく起こります。ハーブ類は高いときは良いのですが、安いときに露地とバッティングすると悲惨なことになります。しかし、この不安定さは販売側だけでなく、購入側にとっても非常に大きな問題です。つまり、一定量を定期的に購入してくれる販路が見つかればハーブ類は有望な作物と言えます。但し、ハーブ類はそんなに大量に使うものではないので、販売先の数をたくさん増やす必要があります。

●ベビーリーフはどうか?

ベビーリーフは近年需要が伸びております。高単価で需要も期待できますが、人手がとてもかかります。ベビーリーフが高単価なのは人手による調整のコストを上乗せされていることが大きいです。

太陽光を使えばペイできますが、植物工場で大きな生産原価が乗ってしまうと、それを反映させた単価はとても高額になってしまいます。それでは売りにくくなるので、通常価格に合わせると収益化の余地は小さくなります。そうなると、単価が高くなるだけで本質はリーフレタスと何ら変わりません。人件費が乗り、リーフレタスよりも需要が小さい分、かえってリーフレタスよりも苦しむことになるかもしれません。

●超高単価作物の新提案

以上の作物は時々候補に挙げられることもあるのでご存知の方もおられるでしょう。これでは単なる分析であって、新たな提案とは言えません。そこで、筆者が検討しているものの、おそらくまだ誰も候補に挙げていない作物をいくつかご紹介します。

筆者が検討している特殊な超高単価作物は次のものです。

金線蓮:漢方における最高級の薬草。蓮(ハス)の名がついているが実際はラン科植物。主に葉を利用する。

中国や台湾では薬草茶として飲んだり、火を加えて食べたりします。

日本でもごくまれに金線連茶を扱っている店はあります。

中国金線蓮と台湾金線蓮(銀線蓮)は近縁種ですが別の種です。写真は中国金線蓮です。

中国金線蓮と台湾金線蓮はいずれも日本で観賞価値が極めて高い「ジュエルオーキッド」の一種で、安くても1株1000円ちょっと。

1株3000円でも普通です。

上記の写真に写っている量でも数千円以上の値が付きます。

金線蓮は葉脈が金色に光っていて、もはやこの世のものとは思えないほどの美しさがあります。

茶よりも観葉植物としてのほうがより価値が高いのですが、知名度がなさすぎるため市場もごく小さいです。

このため一部の好事家が個人的に増やしているだけです。

金線蓮をビジネスにするには食用・薬用の需要開拓が不可欠です。

②ホザキノイカリソウ(インヨウカク):

漢方の精力剤で、主に葉を利用する薬草

http://www.dj-kanpo.com/?pid=23727703

http://www.mt-pharma.co.jp/healthcare/herbal_medicine/10.html

③発芽ニンニク:弱光かつ密集短期栽培が可能

 

上記はいずれも聞きなれない作物だと思います。

アンテナの高い方なら芽ネギや発芽ニンニクはご存知かもしれません。しかし、閉鎖型植物工場の営利生産作物として①と②の作物に着目しているのは、2017年5月現在ではまだ筆者だけだと思います。他の方からはこれらの植物の名前すらまだ一度も聞いたことがありません。

これらの作物には大きなチャンスがありそうなのでずっと温めてきました。しかし、リーフレタスばかりではいつまでたっても植物工場がうまくいかず、社会損失を生み続けるだけでしょうから、本サイトを通じて公開することにしました。他の作物の検討も、ぜひ積極的に議論されて欲しいです。

 

金線蓮やイカリソウは薬草なので販路開拓が難しいですが、葉物の一種なので植物工場とは相性が良く、作物自体も高単価です。金線蓮は中国と台湾で盛んに生産されており、現地では高級薬用茶として利用されています。現地でもキロ1~2万円する大変高価な薬草です。2017年現在、金線蓮は国内で商業生産されておらず、ホザキノイカリソウも観賞用としてわずかの栽培ですので、国産品として強い差別化が図れる可能性があります。メイドインジャパンのハイクオリティ品として原産国への逆輸出もありえるかもしれません。いずれも生産するにあたって組織培養など特殊な栽培技術を要しますが、弱い光で育つため植物工場とは相性が良いです。

※ラン科植物はワシントン条約で保護されているので、特殊な例外を除き、輸入には高度な専門知識を必要とする手続きを要します。くれぐれも取り扱いにはご注意ください。

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しかし、これらは薬草なので、やはり販路がネックになります。これらの作物に取り組む場合は自社ブランドの機能性表示食品や栄養ドリンク(第三種医薬品)を作るくらいの覚悟が必要になります。そうなると、栽培施設とは別途費用が掛かる非常に大掛かりな事業になってしまい、スモールスタートができなくなってしまいます。特にインヨウカクは薬用成分に該当し、販売に当たっては薬機法の制限を受けるため、取り扱いが容易ではありません。

逆に言えば、これだけハードルが高いので一度乗り越えればそう簡単には誰も追いかけてきません。

一方、発芽ニンニクは通常の食品ですので、薬草よりもずいぶん手軽です。また、面積あたりの収量も高くなります。

60cm×90cmの水耕パネル1枚あたりの見込み生産額は…

・リーフレタス:定植後25日で24株収獲、@90円で2,160円/25日 1日86.4円

・発芽ニンニク:定植後10日未満で216個収穫、@50円で10,800円/10日 1日1,080円

となります。

同じ面積で比較すれば、発芽ニンニクはリーフレタスの12.5倍以上の売上が見込めます。これだけ面積効率が高ければ、40フィート冷蔵コンテナ利用の植物工場でも、莫大な売上が期待できます。40フィートコンテナには5段式で130枚搭載できますから、

130枚×1080円×365日=5,126万6,000円

上記は栽培量を全量販売した場合ですが、仮に歩留まりが80%としても年間4,100万円超の売上となります。

要求光量は低く、弱光でも良いのでパネル1枚に2本のLED蛍光灯を使うとして266本。

さらに緑化させればよいだけなので1日の照射時間も短時間で済みます。

年間の照明用電気代は電力単価を21円/KWhとすると

266本×18w×12時間×365日×単価21円=44万400円

44万円の照明代で4000万円以上の作物が作れます。

売上に対する電気代の割合はわずか1%です。

対するリーフレタスは420万円分の売上に対して年間電気代は

532本×18w×16時間×365日×単価21円=117万4,400円

売上の28%が照明用の電気代です。

とても厳しい戦いになります。

上記に挙げた特殊作物で勝負する場合はリーフレタスの施設をそのまま使うのではなくそれぞれの作物に最適化したカスタマイズがそれなりに必要です(それほど費用のかかるものではありませんが、改造する手間はあります)。

そして、特殊な作物ですので例に漏れず販路確保の問題にぶち当たります。
これらの作物は、販売先が確保できるなら相当儲かると言えそうです。

また、挙げた作物のうち金線蓮と発芽ニンニクは露地栽培では作れません。生産にあたって栽培施設が必須となる作物です。最初から露地と競合しない作物を選ぶことで、植物工場の優位性を確保しやすくなります。

このように、植物工場にはリーフレタスより有望で適切な作物がまだいくつか眠っているはずです。特殊な作物は需要も特殊なので販路の開拓や生産技術の確立は大変ですが、一度販売ルートを確保すれば簡単には他所から入ってこれないでしょう。販路開拓が大変とはいえ、そこら中に余っているものを安く買いたたかれながら収益化に苦しむことに比べればずっとやりがいのある苦しさではないでしょうか。

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