植物工場はフルスケールで始めると確実に失敗します。
これからの植物工場は絶対にスモールスタートを推奨します。
・スモールスタート(小規模での開始)を強く推奨
スケールメリットが重要などと言っていきなり数億円の投資をしたら、高い確率でうまく回らず、数年で経営反して丸ごと損失になってしまいます。
逆説的ですが、植物工場を始めるならできるだけ小さいスケールにするべきです。
植物工場は転売も困難です。投資額の10分の1でも買い手がつかない場合も十分考えられます。
3億円の損失を生んでしまった場合、取り戻すためには3億円の利益が必要になってしまいます。
3億円の利益を出すために必要な売上は、想像を絶します。
一方、「500万円か1000万円で自作してスタートして、2年間試してみて難しそうならやめる」という方針であれば、仮に年収400万円の社員が2年間専従したとしても、2000万円未満の損失で済みます。
これまで、植物工場はスモールスタートをしたくてもなかなかできませんでした。
でも、自作すれば導入規模を裁量で決められます。
・建物は既存のものを使用する
建物を新築してしまうと、せっかく自作して初期費用を削減してもメリットが薄くなってしまいます。
建物はすでに日本中に多数余っており、その勢いは今後ますます加速していくといわれています。
是非、空き物件を有効利用してください。既存建築物に手を加えて利用するのが、環境配慮の面からも経済性の面からも好ましいです。
とにかく初期費用はできるだけ抑えましょう。小規模スケールなら、50平米もあれば十分です。
よほど廉価でなければ建物を購入したり賃借するのはお勧めしません。
・スケールアップの前にサンプルで販路を確保する
小規模導入した設備でサンプルを作り、早めに営業を開始することをおすすめします。
・適任者を見定める
植物栽培には適性の差が大きく存在します。なぜか、いつまで経っても植物をうまく育てられない人が一定数存在します。
その点で、栽培の完全未経験の人と比べると、家庭菜園レベルであっても植物栽培の経験者が好ましいです。
一方で、農業経験者を連れてきたとしても必ずしも適任者であるとは限りません。
“植物工場は純粋な農業とは異なります。
農業というよりは工業寄りですので、栽培の要素が介入した工場と考えたほうが妥当かと思われます。”
その点で、植物が問題なく栽培できるのであれば農業経験者よりも食品工場の管理経験者のほうが適任かもしれません。
植物の細かい変化に気付けるかどうかが重要になりますが、あまり細かいことにこだわり過ぎると作業効率が低下したりコストが増大してしまいます。
適任者かどうかの判断は、結局のところ実際に始めてみないとわからない面があります。
しつこいようですが、この点でもスモールスタートを強く推奨します。
植物工場で相手にするのは画一化された人工物ではなく、個体差のある生き物です。対応するのも人間です。
そのため、勘と経験の要素を削ることができても、ゼロにすることはできません。
結局、勘と経験は必要になります。これらの要素も、小規模で試験と訓練を重ねていく過程で磨けます。
・電気契約の交渉
これは小規模栽培で手ごたえを掴んでスケールアップする場合の話です。スケールアップするときは事業の代表者が自ら電気契約の交渉に尽力して、少しでも有利な契約ができるようにしましょう。植物工場では電気代が運用費の中で大きな割合を占めますが、条件や立地次第では電力単価が下がる特殊な契約もあるでしょう。スケールアップした際にどの程度の電力を要するか?これもスモールスタートを経て検証し、感覚を掴むことができます。
スポンサーリンク
